2011年2月3日木曜日

態度がデカすぎるホームレス

みなさん、こんばんは。

木曜の男、キタです。
ちょっと、荒れてます。
言葉が汚いかもしれませんが、お許し下さい。

未だに不可解な人間の行動にブラジルのホームレスの行動があります。
いや、ホームレスという生き方もきっとアリだとは思っています。
とかく、生きているって事は素晴らしいと思います。
ただ、生まれた環境や育った環境に恵まれなくて、
今の状態にいるのかもしれませんし、
自ら望んだ状態なのかもしれません。
言葉が分からないので想像の域は出ないのですが。

どうしても許せない事があります。
歩道に対して垂直に寝てやがるホームレス。

パウリスタ大通りは歩道が広いのですが、
サンパウロはなぜかほとんどの歩道が狭いのです。
そんな歩道に横になって寝るホームレス・・・
夜も昼も関係ありません。

邪魔で邪魔で仕方がありません。
ブラジル人はそんな寝ているホームレスをよけて進むか、
乗り越えて進むのです。
寝ている当人は全くよける気配はありません。
これは、当たり前の景色のようです。

もう、イライラします。
「端っこで寝なさいよ。」
と美川憲一口調でいつか言ってやりたい位です。


日曜日の買い物帰り、道路に横たわって、
仕方なくよけて通る私に
「よぉ、中国人!」
と陽気に話しかけてくるホームレスさん…

もう、金縛りにあって、
タイミング良くスコールが降ってくればいいのに。
30分位、雨にうたれちゃぇばいいのに。


ある日のこと
会社の近くの角に飲食店があるのですが、
いつも寝ているホー・ムレス君がいるんです。
故意かどうかは置いて、いつも歩行者の邪魔をしながらそこに存在します。

今回は、その角で道路に足を投げ出して寝ています。
「あぁ、そんなに道路に足を出してたら、轢かれちゃうよ・・・」
そう思って通り過ぎた5秒後、
「あぁぁぁぁぁっ!」
って叫び声が響きわたりました。
振り返ってみると、ホー・ムレス君が飛び跳ねています。
近くには停車した配送車。
「ほら、言わんこっちゃない。」
周りの人を見ると呆れた顔で彼を見ています。
どうやら、想像通り足を踏まれたそうですが、
誰も同情はしていないようです。
轢いた運転手も全く無視して仕事をしています。

ブラジル人にとって、ホームレスの存在は一体なんなのでしょうか?

物乞いされたら、食べ物を買って渡したりする光景は良く見ますが、
それが、ホームレスの気にいらない食べ物だったら、目の前で捨てたりします。
感謝の気持ちが足りない物乞い…

カトリックでは、困った人を見たら助けるという文化があるそうで、
よく、お金や食べ物を与えている人を見ますし、
私も良く声をかけられます。

でも、魚を与えてもダメだと思うんです。
魚の釣り方を教えないと、ずっと現状から抜けられないと思うんです。
与えるのは別にいいですが、与える事が自己陶酔のために見えてくるんです。

だから、一度も彼らに与えた事はありません。
こんな私は冷たいのでしょうか?


そこで、木曜の一句…

  幸福と
    書いてる毛布で
      ホームレス

願いなのか…
現状なのか…
意味深な光景でした。

では来週の木曜日に。

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