2012年2月16日木曜日

ばかもんがっ!!

どーも、木曜の男がお送りしますけど、何か?

本日の私は、怒りでいっぱいでございます。

2011年8月に、日本から嫁が郵便物を送ってくれたんですね。
中身は主に書籍です。システム手帳の10月からの1年間のスケジュール帳やら。
EMSとかいう、荷物の追跡もできる一番高い送料を払って送ってくれたんです。
中身は大した金額でもないし、重くもありません。
それに送料が2000円もしたそうです。

さて、追跡を見ると送ってから2週間後にはブラジルに届いているそうです。
しかし、なんの音沙汰もない。
郵便局はストライキをしてましたので、「仕方ないかぁ。」と思って、
のんびり待っていました。
しかし、待てど暮らせど一向に来ない。
さすがに痺れを切らして、弊社のウーゴにポルトガル語で電話して聞いてもらう。
この時ですでに、2011年12月。ストライキやらも2週間ほどで終わったそうです。
どうやら、関税にひっかかってるそうで、


「まぁ、ちょいと待っててくれ。
 ある書類が届くから、それを持って郵便局に行ってくれ。」


「そうか。待てばいいんだな?OK。」

そもそも、今日本からの荷物は食料品が入っていれば、
個人から個人に送る場合、放射能の関係で有無を言わさず没収だそうで。
食料品でなくても、食料を入れるタッパーなどもダメだそうです。
それにしても、放射能チェックで時間がかかってるにしてもおかしい。
嫁が送ってくれたのは、書籍。しかも、ほんの数冊。
「サプライズで何か食べ物入れたの?」
と聞いても、そんなことしてない。という。
そもそも、電化製品でもないのに、関税がかかるハズもないらしく、
なぜ、税関でひっかかってるのかと・・・。
ただ、時々運悪く書籍にも税金をかけるらしいと。
税金がかかる場合は、
日本からの送料も中身の金額を足して、その金額の何十%
(率は曖昧にしか覚えていませんが、確か70%だったような・・・。)
しかも、中身の査定額も相手のさじ加減ひとつ。

あぁ、きっとついていなかったんだなぁ。

と郵便局からの連絡を待ちました。

んで、やっと手紙が届いたのが2012年1月
そう。先月。

楽しみにしてた荷物がやっと届いたと、
郵便局に意気揚々として取りに行ってみる。

心配してた関税はかかってない。
「なんだ。0円か。」

荷物を取ろうとすると、なにやらお金を請求される。

「なんだこのR$46.00は??」


「税関での保管料だ。」

「はぁ??」


「てめぇ、このやろーっ!
 そしたら、のんびりチェックして、
 ゆっくり仕事すればするほど、
 お金をぼったくれるじゃねぇかっ!
 関税で儲けられなかったら、
 遅延しといて儲けようって魂胆かっ!
 すでに、10月スタートの手帳の中身は、
 半年近く損してんだぞっ!!」


って文句を言えるほど、ポルトガル語は上手くはない。
一緒についてきてくれた、一世のおばちゃんが変わりにソフトに言ってくれた。

「う~ん・・・そう言われても、郵便局では・・・。」


「税関に送り返して、文句を言ってくれ。
 この金額はおかしいよ。」


どうやら、理解してくれたそうで、郵便局長が差し戻ししてくれるそうだ。
また、届いたら連絡すると。

んで、10日後、届いたからすぐに取りに来い。と連絡がある。
ただ2日以内に来ないとこの荷物は日本に送り返すぞ。
って脅しつき。

んで、取りにいくと、請求されたお金はR$48.00

「上がってるじゃねぇかっ!!」

もう、いいよ。払うよ。疲れたよ。

「なに?ここでは払えない?銀行で払ってこい?」

はぁ~。わかったよ。払うよ。もう、疲れたよ。
んで、荷物は?

「ない。あ、まだ税関だ。」


「はぁ?お前らがここに呼んだんだろ?
 ないって何??おれは暇じゃねぇんだ!
 メトロ代返しやがれっ!!」


「はは。届いたら、また連絡するよ。」


もう、なんなんだよ、この国は。
毎回ついてきてくれる、一世のおばちゃんにも申し訳ないよ・・・。

そして、3日後、今日。
「届いた。今日中に取りに来い。今日までだ。
 銀行でR$52.00振り込んでねー。
 今日までに来ないと、もう渡せないからねー。」


「おい、突然すぎる。猶予もない。
 しかも、銀行は15時まで・・・。
 金額もまた上がってるし・・・。」

そして、その伝言を知ったのは、20時・・・。


もう、荷物が日本に送り返されるんだろう。
いや、ブラジルだから日本に送り返されるのも怪しい。
中身は日本語の書籍だから、ブラジル人はきっと、そのまま放置して捨てるだろう。

嫁よ。ごめん。君の愛情は日本に届きそうにないぞ。
この国は目の前に起こってる事象でしか物事を考えたり、判断できないんだと思う。
その荷物をどんな想いで送った人がいるのか、
この小さな荷物にどんな想いが籠ってるのか、
その荷物をどんな気持ちで待ち望んでいる人がいるのか、
その姿を想像なんて、できはしない。
想像できたら、こんな乱暴で雑な仕事はしないはずだ。
目に見えないものを見ようとすることなんてできない。
ブラジル人にとって、仕事は面倒な業務でしてしかないんだ。勘弁してくれ。


と、おもいきや。


いつも一緒に行ってくれた一世のおばちゃんが、
代わりにお金を立て替えて、荷物を取ってきてくれたそうだ。
本人にしか渡せないものを、とにかく、しぶとく交渉してくれて、
私の代わりに荷物を受け取ってくれたそうだ。


じつは、このおばちゃん、こういうトラブルに何回も遭ったそうで、
荷物の中身を抜き取られるとか、高いお金をふっかけられるとか、
そんな悔しさを知っているからこそ、こんな私のために懸命に動いてくれた。

今、涙が出るくらい嬉しい。

そして、木曜の一句。

 おばちゃんへ、

   ありふれてるけど、

     ありがとう。

いつも、誰かに助けてもらってばっかり。
本当にありがたい。
では、来週の木曜日に会いましょう。

※なお、今回の私のような荷物は普段は普通に届くそうです。
 アンラッキーが重なってこのような事態になったそうで、
 長年住んでる方は、ごくたまにしか起こらないことだそうです。

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